「iPhone 14 Pro Max」、部品コストは約6万2000円との調査結果

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 高森郁哉 (ガリレオ)2023年02月15日 11時47分

 Appleのスマートフォン最上位機種「iPhone 14 Pro Max」の部品コストを分析した、新たなレポートが公開された。

iPhone 14 Proのモデル
提供:Jason Hiner/ZDNET

 iPhone 14 Pro Maxの128GBモデルを対象にCounterpoint Researchが行った部品表(BoM)分析によると、部品コストは約464ドル(約6万1700円)だという。同モデルの販売価格は1099ドル(日本では税込16万4800円)だ。この分析は、部品コストのみを対象にしており、生産や流通などの費用は加味していない。

 最も高価な部品カテゴリーは画面、次がプロセッサー群で、後者にはAppleの「A16 Bionic」プロセッサーとそのカスタムチップが含まれる。それらに続き、セルラー、カメラとなっている。原価上昇の主因は、アプリケーションプロセッサー、画面、カメラだ。

 iPhone 14 Pro Maxの5Gミリ波(mmWave)モデルのBoMは約474ドル(約6万3100円)で、サブ6GHz帯モデルのBoMは約454ドル(約6万400円)となっている。CounterpointのShenghao Bai氏は、2022年末の製品構成におけるミリ波モデルの比率を約44%と想定。これらを勘案した同モデルの部品コストを464ドルと試算し、「iPhone 13 Pro Max」よりも3.7%のコスト増だとしている。

 Appleがカスタム設計した部品のコストが占める割合は、22%と分析されている。

 同社が自社設計したiPhoneのチップ部品には、A16 Bionicプロセッサーのほか、電力管理IC(PMIC)、オーディオ、コネクティビティー、タッチコントロール関連のものが含まれる。A16 Bionicは、A15の150億個より10億個多くトランジスターを搭載した。Appleが採用した新しい4ナノメートル(nm)プロセスにより、A16の費用は11ドル、つまり6.7%増加した。

 Bai氏は、セルラーカテゴリーの費用が、先代モデルの14%に対してiPhone 14 Pro Maxでは13%に減少しているとした。これは、5Gセルラー技術の普及に伴い、部品価格が下落したためだ。iPhone 14 Pro Maxの主なセルラーサプライヤーには、QualcommQorvo、Skyworks Solutions、Broadcomが含まれている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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