映画・テレビのデジタル著作権侵害が増加の傾向

Zachary McAuliffe (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高橋朋子 (ガリレオ)2023年02月14日 10時24分

 デジタル著作権侵害は増加しており、すぐに沈静化する見込みはない。海賊版に特化した調査会社のMUSOがこうした趣旨のレポートを発表した。

海賊を示すイラスト
提供:Angela Lang/CNET

 レポートによると、2022年に映画の著作権侵害は前年比で約39%増加し、テレビ番組を視聴できる海賊版サイトへの訪問数も約9%増加した。映画やテレビの著作権侵害行為は2023年も引き続き増加が予想されるという。

 「この傾向は、業界にとって引き続き大きな問題であり、すべての関係者、特に小規模な独立系クリエーターの売り上げと生活に多大な影響を及ぼし、また広く経済に損害を与えている」とレポートは指摘している。

 全米商工会議所の世界革新政策センター(Global Innovation Policy Center)は2019年、デジタル著作権侵害による米国の映画・テレビ業界の損失額は、年間292億〜710億ドル(当時のレートで約3兆1500億円〜約7兆6500億円)に上ると報告している。

 MUSOは海賊版の増加について、経済的な圧力を含むいくつかの要因を挙げている。2022年には、「Netflix」や「Disney+」といった多くのストリーミングプラットフォームが料金を引き上げた。加えてNetflixは、同年第2四半期に加入者が約100万人減少したと発表した後に、別世帯でのパスワード共有に課金する方針を打ち出している

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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