私たちはそれを、「iCrown」と呼ぶことになるのだろうか。Appleの元最高デザイン責任者で故Steve Jobs氏の親友だったJony Ive氏は今回、チャールズ3世戴冠式の公式エンブレムをデザインした。
英国王室のウェブサイトで現地時間2月10日、Ive氏と同氏のデザイン会社「LoveFrom」によってデザインされたエンブレムが公開された。青色の王冠の周りに、英国を構成する4地域を象徴する赤色の植物があしらわれたデザインとなっている。
「このデザインは、チャールズ国王の地球や自然に対する愛情と、自然界への深い関心からインスピレーションを得たものである」というIve氏の言葉が、同サイトに引用されている。「このエンブレムは、春の幸福な楽観主義を物語っており(中略)、自然な形状の穏やかで慎ましい組み合わせが、戴冠式の喜びと深い重要性の両方を表現している」(Ive氏)
Ive氏は約25年間にわたって、Appleのデザイン業務を統括し、「iMac」「iPod」「iPhone」「iPad」「Apple Watch」など、同社を象徴する製品のデザインを担当した。同氏はApple直営店や、シリコンバレー近郊にあるドーナツ型の本社Apple Parkの独特なデザインにも関与した。
エンブレムは5月の各種イベントに使われる予定だと、同サイトには記されている。戴冠式のイベントとして、5月7日には、ウィンザー城で祝賀コンサートが開催され、英国全土で「Coronation Big Lunch」と題したパーティーが開かれる。5月8日には、「The Big Help Out」と題したコミュニティーボランティア活動が実施される。実際の戴冠式は、5月6日にウェストミンスター寺院で行われる。チャールズ国王は2022年9月に、母親であるエリザベス女王2世の逝去を受けて直ちに王位を継承したが、ウェストミンスター寺院での戴冠式は5月に行われる予定だ。
Ive氏とLoveFromはこれまでに、地球に優しい持続可能な市場の創造に取り組む企業に交付される、チャールズ国王の「Terra Carta」認定証のデザインを手掛けている。この認定証にも、植物が何種類かの動物とともにあしらわれていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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