カラクリは2月8日、シリーズBラウンドにおいて、総額10億円の資金調達を実施したと発表した。
調達した資金は、既存投資家のALL STAR SAAS FUND、ジャフコグループに加え、SBIインベストメントを引受先とする第三者割当増資と、商工組合中央金庫からの融資で構成する。今回の資金調達により、累計調達総額は約18.1億円となる。
カラクリは、2018年に正答率95%保証の高精度なAIチャットボット「KARAKURI chatbot」をローンチ。その後、チャットボットとデータを一元管理できるFAQシステム/有人チャットなどのCXツール「KARAKURI Digital CS Series」を提供し、メルカリやSBI証券、高島屋、セブン‐イレブン・ジャパン、GMOペイメントゲートウェイなどが採用しているという。
今回調達した資金は、カスタマーサポート/コンタクトセンターのAIドリブンなDX改革を実現するプロダクト開発、拡充に利用する予定。
また、「CXソリューション事業」と「EXソリューション事業」の2本の事業を柱に、これらデータの有効活用を可能にするプロダクト群の開発と、ジェネレーティブAI(生成AI)モデルのカスタマーサポート領域への適用を目指した研究開発を推進していく。
CXソリューション事業では、デジタルチャネルを介して収集した行動データ、会話ログから、消費者の行動を先回りしてサポートする「購買体験の先回りサポート」の実現や、膨大なVoCから真のニーズの抽出などを目指す。
EXソリューション事業においては、単純作業の置き換えだけでなく、オペレーターの行動を自動でAIが学習して業務効率化を実現する支援ツールなどの提供を通じ、次世代コンタクトセンターの実現を目指すとしている。
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