カーネギーメロン大学の科学者らが、2台のWiFiルーターを使って壁の向こういる人間の形状や姿勢を3Dで捉える安価な方法を開発した。
研究チームは新たな論文で、WiFi信号(位相と振幅)をUV座標にマッピングする「DensePose」というディープニューラルネットワークをどのように利用したかを説明している。この技術が使われるのは、コンピューターが生成した画像をマッピングするために3Dモデルの表面を2D画像に投影するときだ。
DensePoseはインペリアル・カレッジ・ロンドン、Meta、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者らによって開発された。
カーネギーメロン大学の研究者らがDensePoseを使って成し遂げた功績で重要なのは、複数の対象の姿勢を、高価なRGBカメラ、LiDAR、レーダーなどではなく、WiFiアンテナという市販の1Dセンサーで正確にマッピングできる点だ。加えて、WiFiは部屋にある物体の正確な位置を把握するだけでなく、人間やその姿勢を識別できる。この研究については、Viceが最初に報じた。
家の中にいる人間をWiFiで認識する手法は、ホームヘルスケアの分野に応用できる可能性があると研究者チームは説明している。患者は、浴室などでカメラやセンサー付きのトラッキング装置で監視されたいとは思わないからだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス