東芝テック、東芝データ、サッポロホールディングス、GIG、日本総合研究所、フラー、ユニバースの7社は1月17日、家族の食生活の改善および、家庭系・事業系の食品ロスの削減を支援するスマートフォン向けのアプリサービスについて、消費者にどの程度受け入れられ、効果を出せるのかを検証する実証実験を実施すると発表した。
実証期間は、1月17日から2月17日まで。青森県、岩手県、秋田県の3県で実施する。
同実験では、「家族の食生活を改善する行動の促進」「家庭における食品ロスを削減する行動の促進」「店舗で発生する食品ロスを削減する購入の促進」を検証テーマとして実施。
参加するモニターの苦手食材データのほか、日々の食品の購入履歴データや食生活データなどを基に、食生活の改善を促す行動をアプリが提案。モニターとその家族の食生活の改善に対する効果を検証する。
同時に、食材の使い切りや食べ切り、そして野菜の皮なども使った調理を促す提案や過剰在庫が発生した食材の購入の提案を行うことによる、食品ロスの削減効果についても検証するという。
具体的には、スマートフォンアプリ「うちれぴ」を通じて、食生活の改善および、食品ロス削減の観点から購入する食材や食生活に対する提案を行い、モニターの実際の行動に対する効果を測定するものとなる。
うちれぴには、電子レシートサービス「スマートレシート」を介して、スーパーマーケット「ユニバース」での購入履歴が自動連携される。
また、食生活データ(食事を食べ切った後の食卓の写真など)をモニターに登録してもらうことで、蓄積した購入履歴と食生活データ、事前登録された苦手食材データを基に、モニターとその家族の食生活の改善と食品ロスの削減を促す行動(朝食を食べる、苦手食材を利用したレシピを作る、ご飯を残さず食べるなど)の提案である「クエスト」を提示する。
加えて、店舗で発生する食品ロスを削減するために、過剰在庫が発生した食材の購入を提案するクエストも提示する。クエストにはそれぞれ、食生活データの登録といった達成条件が設定されており、達成時にはクエストごとに設定されたポイント(ユニバースで利用できるRARAポイントに交換可能)が付与される。
なお、同実験は、経済産業省委託事業「令和4年度 流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(IoT技術を活用したサプライチェーンの効率化及び食品ロス削減の事例創出)」に採択されている。
各参画企業は、同実験の結果を検証した上で、それぞれの分野から家庭系および、事業系の食品ロスの一層の削減に役立つサービスの開発と社会実装に向けた活動を推進していくという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス