ドコモ、映像投影しながら飛行する「羽根のないプロジェクションドローン」を開発

 NTTドコモは1月17日、機体に搭載したプロジェクターによって映像表示を可能とする「羽根のないプロジェクションドローン」を開発したと発表した。

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 今回開発した羽根のないプロジェクションドローンは、機体本体が透明フィルムの風船で、搭載した小型プロジェクターでドローン本体に映像を投影しながら飛行できる。

 推進力の向上による安定した飛行のほか、投影映像のリアルタイム伝送を実現。アクションカメラの搭載に対応し、高画質な映像を空中から撮影できるという。

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 イベントや商業施設などの人々が集まる場所で、上空を飛行して撮影するだけでなく、機体表面に演出や広告、地上のカメラ映像などのさまざまな映像を表示しながら飛び回ることで、新たな空間演出や空中広告が実現できるとしている。

「羽根のないプロジェクションドローン」の開発


 同社は2019年、空中を自在に飛行しながら人々の生活をサポートする新たなデバイスの創出を目指し、安全性の高いドローンとして「羽根のないドローン」の初号機を開発。

 ヘリウムガスが充てんされた風船の浮力によって浮遊し、空気ポンプとして動作する超音波振動モジュールによって推進力を生み出すことで空中を移動する。超音波振動モジュールは人が触っても安全な微小な振動で動作するため、人や物に衝突しても大きなけがや破損につながる可能性が低く、飛行時の音も小さいため、イベントや商業施設の空間演出などに適しているという。

 2021年には、飛行中の発光や高解像度の撮影を可能とする新機体を開発し、2021年度内の商用化を目指していた。

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