ドコモ、“羽根のない”ドローンを開発--空飛ぶ広告や道案内に

 NTTドコモは4月17日、ドローンやVRを活用した新たなビジネスの創出に向け、超音波振動を活用した“羽のない”飛行船型ドローンと、超広視野角VRゴーグルを開発したと発表した。

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 飛行船型ドローンは屋内向けで、空中を自在に飛行しながら人々の生活をサポートする新たなデバイスの創出を目指して開発されたという。プロペラや羽ばたき翼によって空中を移動する従来のドローンとは異なり、羽根がないことが特徴で、ヘリウムガスが充填された風船の浮力によって浮遊。さらに、空気ポンプとして動作可能な超音波振動モジュールによって推進力を生み出し、空中を移動できる。

 また従来のドローンは、空中を移動する際に必要となるプロペラや羽ばたき翼などが人や物に衝突すると、大きな怪我や破損につながる可能性があるという課題があった。このドローンでは、それらのパーツの代わりに、人が触っても安全な微小な振動により風を起こす超音波振動モジュールを活用。飛行時の音が静かで、安全なドローンを実現したという。

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 今後は、イベント会場やコンサートホールなどの屋内において、同ドローンを飛行させ、空飛ぶ広告や道案内などに活用する。また、機体に搭載されたカメラから撮影した映像と画像解析技術を組み合わせて、空中からの監視や警備ソリューションへの活用を想定している。さらに、ドローン本体にプロジェクションマッピングをすることにより、空中に映像を表示する空間演出ソリューションの提供も検討するという。

 超広視野角VRゴーグルは、視野の中心領域ではくっきりと、周辺部分はぼんやりと映像を見るという人間の視野特性を活用。凸レンズに加え、その周りに高倍率の特殊な構造のレンズを配置することで、あたかもその場にいるかのような没入感の高いリアルなVR映像が体験できるという。

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 また、このゴーグルはスマートフォン、アクリル樹脂のレンズと筐体で構成されているため、軽量かつ安価に製造できるとしている。同社では、同ゴーグルを活用したエンターテインメント向けサービスの提供やライセンス提供を検討するとしている。

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