「空飛ぶ車」は長いこと空想の世界の産物にすぎず、実現できると考える人はほとんどいなかった。しかし、新興企業NFT(通称:ASKA)は、78万9000ドル(約1億3900万円)の空飛ぶ車「ASKA A5」の発売に向けて着々と準備を進めている。実際、5000ドル(約66万円)の手付金を支払えば、誰でも事前予約が可能だ。
では、あとどれくらいで実現できるのだろうか。ラスベガスで開催された「CES 2023」で米国時間1月5日に試作機を公開したASKAの共同創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるGuy Kaplinsky氏によれば、ASKA A5の試作機を試験飛行させるための米連邦航空局(FAA)の認可を「1カ月以内」に取得できる見込みだという。ASKAは2026年にも販売を開始したい意向だ。
バッテリーと補助用の小型ガソリンエンジンを搭載したこの試作機は4人乗りで、大型のSUVとほぼ同じ大きさだが、ヘリコプターのようなプロペラを持つ大きな翼を上部に備えている。駐機するだけなら通常の駐車スペースに収まるが、垂直離着陸する際にはヘリポート並みのスペースが必要だ。リチウムイオン電池、およびガソリン駆動のレンジエクステンダーを搭載しており、その連携により最大250マイル(約402km)の航続距離を実現している。
【訂正とお詫び(1月12日10時20分)】FAAによる認可の内容について、単に「認可」としておりましたが、正しくは「試作機を試験飛行させるための認可」でした。また、電池とガソリンに関する記述に誤りがありました。訂正してお詫び致します。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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