空飛ぶ車の実現を信じているなら、5000ドル(約54万4000円)の手付金を支払って、2026年の発売を目指す「ASKA」を事前予約するといい。シリコンバレーの新興企業NFTは米国時間4月15日、ASKAを宣伝するショールームをカリフォルニア州のロスアルトスに開設した。払戻可能な手付金をここで払えば「ASKA Founders Club」に加入できる。
NFTは、コンシューマー向けのeVTOL(垂直離着陸機)であるASKAのデザインを2019年に初公開した。ASKAは、離着陸場まで道路を自動車のように往復できる独特な設計となっている。折り畳み式の翼があり、最高時速150マイル(約241km)、航続距離250マイル(約402km)、6台のバッテリーを動力源とする6基のプロペラと、バッテリー充電用のガソリンエンジン2基を備えている。ASKAという名称は「飛鳥」に由来しているが、大型SUV並みの大きさ(4人乗りで翼長約15m)なので、本物の鳥と間違うことはないだろう。
手付金の5000ドル(第三者預託口座に預けられ、100%払戻可能)で、NFTの株式1株と、3~6カ月ごとに開催される近況報告会に参加する権利、1500台の販売を予定しているASKAの限定モデル(1台78万9000ドル=約8600万円)を優先的に購入できる権利が手に入る。
NFTは、新しい飛行技術によって交通輸送手段を一新しようとしている企業の1社だ。Uberは「Uber Elevate」計画を断念したが、空飛ぶ車や空飛ぶタクシーへの取り組みに関心を抱いている企業は数多く存在する。それには、General Motors、Boeing、ヒュンダイ(現代自動車)など大手企業のほか、Kitty Hawk、Archer、Lilium、Wisk、Horizon Aircraftなどのスタートアップ、さらにUberの空飛ぶタクシー事業を買収したJoby Aviationなどが含まれる。調査会社IDTechExの予測によると、空飛ぶタクシーへの支出は、2041年までに147億ドルに増加するという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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