東日本旅客鉄道(JR東日本)は12月27日、通常の通勤定期券より割安な「オフピーク定期券」を2023年3月18日に開始すると発表した。
対象エリアは、東京の電車特定区間内で完結となる区間。JR東日本線と私鉄、地下鉄線にまたがるSuica通勤定期券においても、JR東日本線が対象エリア内であれば対象となる。
オフピーク定期券は、平日朝のピーク時間帯以外の時間帯にのみ定期券として利用できる「Suica」「モバイルSuica」の通勤定期券。障害者割引、特定者割引は対象になるが、通学定期券やグリーン定期券、新幹線定期券「FREX」、通学用の「FREXパル」はオフピーク定期券は対象外。
なお、現在利用している通勤定期券(IC・磁気)から、オフピーク定期券に切り替えて継続購入することはできない。定期券の有効期限が切れるのを待つか、払い戻しのうえで新規購入する必要がある。
対象エリアにおける各駅のピーク時間帯は、現在実施中の「オフピークポイントサービス」のピーク時間帯と同一。一部の私鉄、地下鉄線の駅においても、ピーク時間帯を設定している。
また、オフピーク定期券のサービス開始に伴い、オフピークポイントサービスは1年間期間を延長し、2024年3月31日まで実施するとしている。
JR東日本は、定期収入全体として増収とならない想定のもと、2022年9月16日に通勤定期運賃の変更認可申請(現行より約1.4%値上げ)を行っており、12月27日に国土交通大臣より認可されている。
それに伴い、現行運賃より約10%値下げとなるオフピーク定期券などについて、国土交通大臣に届出を行ったという。
加えて、国により創設された鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、東京の電車特定区間内完結となる区間を利用する場合に「鉄道駅バリアフリー料金」を2023年3月18日から適用する。
普通旅客運賃は10円(IC運賃、切符の運賃)、定期旅客運賃(通勤)の場合は1カ月280円(3カ月790円、6カ月1420円)が加算されるようになる。
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