Elon Musk氏率いるSpaceXは、宇宙からブロードバンド通信を提供する「Starlink」コンステレーションに関して、今後数年間で地球低軌道上に展開する小型衛星を1万基以上に増やす認可を受けており、その半数ほどが稼働する頃には、米通信大手のT-Mobile経由でスマートフォン向けにサービスを提供したいと考えている。
SpaceXは米国時間12月6日、第2世代(Gen2)のStarlink衛星の一部に「移動体通信網に直接接続できる(direct-to-cellular)」ハードウェアを装備するための認可を求めて、米連邦通信委員会(FCC)に申請書を提出した。
SpaceXは8月、T-Mobileとの提携により、少なくとも米国の大部分でモバイル通信の圏外をなくすために両社のデータネットワークを接続すると発表した。これを実現する上で、スマホと直接通信できるハードウェアの認可はSpaceXがクリアしなければならない重要な規制上のハードルとなる。
今回の申請はまた、1日に発表されたFCCの承認に続いて重要な意味を持つ。この承認は、SpaceXが2031年までに第2世代のStarlink衛星をさらに7500基打ち上げることを許可するものだ。
申請が認められれば、Starlinkは「音声、メッセージング、基本的なウェブブラウジングを、上りでは理論上のピーク速度で最大3.0Mbpsまたは7.2Mbps、(中略)下りでは最大4.4Mbpsまたは18.3Mbpsで提供できる」と申請書には書かれている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス