「最近よく目にするが、それが何なのかはよく分からない」「流行っているようなので使い始めてみたものの使い方がイマイチよく分からない」という技術はないだろうか。技術と言っても、ここでは、最新のテクノロジー、アプリケーション、サービス、ビジネススキルと、幅広いものを指している。今回は、そのような、今こそチェックしておきたい技術について、すぐに分かる5冊を紹介する。
「メタバース」というものを、CMでも見かけるし我が社でもやっているようだ、という人は多いだろう。しかし、メタバースが何なのか、何ができるのかについて、すぐに説明できる人はまだ少ない。本書なら、そのような疑問にすぐに答えてくれる。
本書では、メタバースの実際がよく分かる。豊富な事例がページ狭しと紹介されており、メタバースを利用して行われていることや、起きている現象について、様々な分野から知ることができる。メタバースの複雑な仕組みより、まずは「実際に行われていることが知りたい」という人に最適な1冊であり、「何だか楽しそう」「そんなことができるのか!」と、「よく分からないメタバース」が俄然身近なものになる。
メタバースを利用したサービスやイベントを企画する立場になった場合に、技術的なことを知っておくと、技術者やクリエイターらとの話し合いがスムーズに進む可能性が高くなる。そのような人が、もう少し、メタバースの歴史や仕組みについて知りたいという場合は、本書がお勧めだ。
メタバースを実現するために使用されている技術、プログラミング、コンピューターグラフィックス、サーバー、通信環境などについて、深く詳細に説明されているが、初心者にも分かりやすい言葉で表現されているため、とっつきやすい。メタバースに出展(出店)するなどして、利用してもらう立場にある場合は、本書で説明されているような内容を知っていると、問題が起きた場合に「どこに問題があるか」を切り分けしやすくなるかもしれない。
2022年11月に、日本語版サービスの正式リリースがあり、個人利用者が無料で利用できる機能も拡充され、ますます使いやすくなっているNotion。ただ、「データベース」だということで、「便利そうだな」とは感じるものの、どのように使うものなのか、どうやって使えば良いのかよく分からないとの声も聞く。そのような人にぴったりなのが本書だ。
本書では「使いかたアイデア集」として、具体的にNotionを使ってどのようなことができるのか、いくつかのアイデアが提案されている。やってみたいことをその中から選び、まずはテンプレートを使って触ってみるのが、Notionに慣れるための早道だ。本書を片手にNotionを触ってみながら、データベースを自分のやりたいことに近づけていくというのがお勧めだ。
iPadを使い始めると、必ず名前が上がるのが「GoodNotes」だ。高機能なノートアプリで、紙のノートのように好きな使い方ができるほか、PDFをインポートして書き込むこともできる。また、スケジュールを書き込めるテンプレートなどもネット上で販売されており、もはやiPadでは定番のアプリとも言える。使用者が多いぶん、ほかの人がどんな風に使っているのか気になるという人もいるだろう。
「家計簿」「勉強ノート」「子供の家庭学習」「トラベルプランナー」など、さまざまな使い方をしている人のノートを垣間見ることができるのが本書だ。それぞれの使い方をただ紹介しているだけではなく、書き込み方や付随するテクニックまで紹介されているのが特徴で、「真似してみたいけれど、どうやってやるんだろう」という疑問にも答えてくれる。
「考える人のメモの技術 手を動かして答えを出す『万能の問題解決術』」デジタルのノートに関する本の次に紹介するのは、アナログのノートに関する本だ。こちらは、コクヨの人がメモを取る技術について教えてくれる。デジタルであれ、アナログであれ、メモの取り方とその活かし方には技術が必要だ。単なる備忘録以上のことをメモで実現できるようになりたいと考える人には、必須の技術だろう。
ミーティングのメモや講義のノートのように、人の話したことを書き留めるというだけではなく、考えを整理したり、新しいアイデアを生み出すために、自らの考えを書き出して使うためにメモを使うという方法もある。試行錯誤しながら自分なりのルールができていくこともあるが、すでにメモを活用している人たちのやり方からも、学ぶことは多い。
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