好きで始めたことでも、続かないということはよくある。勉強でもダイエットでも、続けるには、モチベーションだけに頼っていては難しく、続けるための工夫が必要になる。それも、楽しくなければ続かないことがほとんどではないだろうか。そこで、本稿では、続けたいと思っていることを、楽しく続けられるようにするために役立つ本を5冊紹介する。
かさばらず、かばんの中でも邪魔にならず、胸ポケットにも入る手軽さでありながら、ちょっとしたメモ以上の役割を果たしてくれる小さいノート。その使い方は千差万別で、 人によって、会議の議事録に、暮らしのタスク管理に、見た映画や読んだ本の記録にと出番は異なる。小さいからこその手軽さと、携帯性の良さで、 使い方は自由だが、習慣化に欠かせない「記録」を実行しやすくしてくれるツールにもなる。
本書では、小さいノートを実際に活用している人たちの事例が、豊富に紹介されている。「ハビットトラッカー」として使っている例もあれば、ダイエットのログを付けている例もあり、小さいノートならではの気軽な記録を可能にしている。参考になる例が見つかるだろう。
「やりたいことが増えるたびに、時間が増えていったらどんなにいいだろう」と考えたことがある。しかし、1日は24時間であるということは変わらないため、何か新しいことを習慣にするには、これまでの時間の使い方を見直す必要も出てくる。新たに始めることに取り組む時間を、捻出しなくてはならないからだ。
本書は、「時間の引き算」と「時間の足し算」という考え方で、時間の使い方を見直す方法を提案している。何かをやめて時間を作る(引き算)ためには、積極的に、根本的な考え方を変えていく必要がある。一人でそれをやるには、かなり困難なことだが、本書のようなガイドがあれば、より有効な方法へと導いてもらえる。特に本書は、仕事も家事も育児もしなければならない、究極的に忙しい人の助けになる。
iPhoneなどのスマートフォンで、簡単に写真を撮れるようになってから、なんでも写真を撮って記録するのが習慣だという人もいる。また、その日の勉強ノートや、ダイエット中に食べたもの、読んだ本の表紙など、習慣化しようとしていることの記録を、撮影して残す場合もある。その写真が、今より少し綺麗に撮れたら、記録を見返す時にもテンションが上がるというものだ。
本書では、ちょっとした日常の風景や瞬間を、スマートフォンで美しく切り取るための基本的な撮影テクニックを学べる。街や自然などの風景のほか、室内での撮影テクニックも多く取り上げられている。特にワンパターンになりがちな室内での写真に、新たな視点を取り込めるようになると、楽しみが増す。
「手帳やノートに記録をすること」自体を習慣化したいとき、それが、取り出すたびにワクワクするような道具であれば、億劫に思うことがなくなる。スタンプやマスキングテープを使って自分でデザインしたり、カラフルなインクを使い分けてみたり。シンプルなノートでも、オリジナルの凝ったページが出来上がっていく過程も楽しいものだ。
本書には、定番から最近流行りのものまで、予定や記録を書くのが楽しくなるような文具が、カラー写真付きで、これでもかと紹介されている。紙やインクに関する詳しい情報から、製本の種類の解説まで、「暮らしの図鑑」というタイトルに相応しい、深い知識も満載だ。「これを毎日使ったら、楽しいだろうな!」と思える文具に出会えるかもしれない。
健康のため、勉強のため、家族のため、仕事のため。何かを習慣にしたい時、ほかに心配なことがあると、そちらが気になって、新しいことを始めようとは思えないどころか、すでに習慣化していることさえ、ままならなくなることがある。筆者も含めて、この1年で日々の生活環境が激変した。普通にできていたことができなくなり、気づかないうちにストレスを溜め込んでいるかもしれない。
そのような場合は、どうにも疲れた自分を癒すことが先決だ。本書は、ストレスの多い今、「そんなことは考えなくていいんだよ」と言ってくれる、優しい本だ。悩まなくても良いことに、「そんなことに悩まされなくても良い」と言ってもらえるだけで、どれほど心が楽になることか。
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