英国の競争監視当局が、AppleとGoogleによるモバイルブラウザー市場の支配について、調査を開始した。
英競争・市場庁(CMA)は現地時間11月22日、AppleとGoogleによるモバイルブラウザー市場の支配の実態について「より徹底した調査を行うことへの相当な支持」がコンサルテーション(市民からの意見募集)で明らかになったことを受けて、市場に対する両社の「締めつけ」のさらに詳細な調査を開始したと発表した。CMAによると、2021年に英国で行われたモバイルウェブ閲覧の97%が、AppleまたはGoogleのエンジンを用いたブラウザーによって行われていたという。
コンサルテーションでは、ウェブ開発者、クラウドゲームのサービスプロバイダー、ブラウザーのベンダーなどが意見を寄せ、両社がモバイルブラウザー市場を支配していることや、Appleがクラウドゲームを制限していることについて、そうした「現状」がイノベーションを阻害し、自分たちの事業に「不必要なコスト」を課していると訴えた。
CMAの暫定長官のSarah Cardell氏は発表の中で、「英国の多くの事業者やウェブ開発者から、AppleとGoogleが設ける制約によって妨げられていると感じているとの声を聞いた」と述べた。さらに「われわれが聞いた懸念が正当なものかを調査し、もしそうであれば、この分野における競争とイノベーションを向上させる施策を明確にする計画だ」と、調査の意図を明らかにした。
Appleは、市場への自社のアプローチについて、消費者のプライバシーを保護するとともに競争と選択を促進するものだとの見解を示した。
Googleは、「Android」が人々に幅広い選択肢を提供しており、開発者にはブラウザーエンジンを選ぶ自由があるとコメントした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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