The Walt Disney Companyの最高経営責任者(CEO)に、 Bob Iger氏が復帰した。
同社の取締役会は米国時間11月20日遅く、前CEOのIger氏がBob Chapek氏に代わって即日帰任するという、驚きの交代を発表した。Iger氏は2年間在任する予定で、「新たな成長のための戦略的方向性を設定」するとともに、取締役会と協力して任期中に後継者を探すという。
視聴者、来園者、家族、その他のディズニーファンにとって、Iger氏の復帰は、2年以上にわたる混乱の時期を経て実績のあるリーダーが帰ってくることで、Disneyの昔からの魅力が復活することを示唆しているのかもしれない。
キャリアのほぼすべてをDisneyに捧げ、同社のCEOを15年務めたIger氏は、新型コロナウイルスのパンデミックが到来するわずか数週間前の2020年2月、その座をChapek氏に譲った。2021年末までは、会長として同社に助言を提供していた。しかし、テーマパーク部門の責任者を務めていたChapek氏をCEOに任命した後に想定外のことが起きた。わずか3週間後にすべてのパークが休業してクルーズ船の運航が停止し、同社の大ヒット映画を上映していた映画館も休業。4カ月前に提供開始したばかりの配信サービス「Disney+」が直ちにそれまで以上に重要な事業になったのだ。
Iger氏の15年間のCEO在任中には、Disney+の提供開始に加えて、74億ドル(現在のレートで約1兆円)でのPixar買収、40億ドル(約5700億円)でのMarvel買収、40億ドルでの「スター・ウォーズ」制作会社Lucasfilmの買収があった。同氏は2019年、TIME誌のジネスパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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