デジタル庁は11月16日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」(COVID-19 Contact Confirming Application)の機能を停止するバージョン「3.0.0」の配布に先駆け、説明会を開催した。
機能停止版アプリ(3.0.0)は、11月17日から順次配信予定だ。デジタル庁は9月、陽性者の全数届出の見直しにより、陽性登録をできる人が限られることから機能を停止することを明らかにしていた。
なお、機能停止版では、今後の感染症における感染対策へのITツールの活用の参考とするため、アンケートを実施する。アンケートは任意で、送信されるデータには個人を特定できる情報は含まれない。(1)利用者の年代、(2)利用者の通勤通学の有無、(3)アプリ利用開始日、(4)接触通知発生回数――の4つの項目で、答えたくない項目があれば「送信を許可する」のチェックをオフにすることで対処できる。すべての項目をスキップすることも可能だ。
すでにアプリを削除している場合、スマートフォンに搭載されているOSの接触通知にかかわる処理が続く可能性があるという。その場合は下記の項目を確認する。
・iOSの場合:iPhone端末の[設定]→[接触通知]→[接触通知をオフにする]を選択
・Androidの場合:OSの設定→[Google]→[COVID-19 接触通知システム]→[接触通知システムを使用]をオフ
いずれの場合でも、Bluetoothを確認アプリCOCOA以外でまったく使用していなかった場合、Bluetoothの設定を手動でオフになっているかを確認してほしいとしている。ワイヤレスイヤホンなどを使用している人は引き続きオンにしておく必要がある。
確認アプリCOCOAは、2020年6月に厚生労働省がリリースした。その後はデジタル庁と連携しながら保守・運用管理を行ってきた。ダウンロード数は2022年11月11日現在で4123万。陽性登録は約369万件だったという。運用費はまだ運用している状態なので、確定していないが、およそ13億程度の見込み。
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