厚生労働省とデジタル庁は、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」(COVID-19 Contact Confirming Application)の機能を停止する目的で、バージョン「3.0.0」を11月17日より配布すると発表した。この機能停止版では、接触通知発生回数の調査も実施する。
COCOAは、2020年6月に提供開始され、陽性者との接触情報通知に利用されてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全数届出が見直され、陽性者を登録しきれない状況になってしまった。そのため、機能停止の方針が打ち出されていた。
最終版となる3.0.0へアップデートすると、機能停止の手続きが実行できる。デジタル庁はユーザーに対し、機能停止版で実施される利用状況調査へ協力するよう呼びかけている。
COCOAはユーザーのプライバシーに配慮していたため、利用状況に関する情報を収集していない。その結果、ユーザーへのリスク伝達や注意喚起が適切だったか把握できていないそうだ。そこで、機能停止版で接触通知の発生回数を調べ、今後の感染症対策にいかしたいという。
デジタル庁はこの取り組みと並行して、関係者のヒアリング、COCOA開発用GitHubレポジトリにおける意見募集、調査会社を通じた利用者へのアンケート、海外の接触確認アプリの状況調査なども実施している。こうして集めた情報は、ITツールを活用した感染防止対策の参考にする。
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