スキマバイトマッチングのタイミー、総額183億円調達--大手銀から借り入れ

 “スキマバイト”のマッチングサービス「タイミー」を提供するタイミーは11月16日、事業の急激な成長拡大に伴う運転資金確保として、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行をはじめとした大手銀行からの借り入れにより、融資枠を含み総額183億円の資金を調達したと発表した。

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 今回の借り入れは、いずれも無担保、無保証、希薄化無し、借入金利はAll-in costで年利1.0%未満と、調達条件やコストを抑えた上での資金調達額最大化を実現したという。長期借入やコミットメントライン(融資枠)などを含む中、直近の事業拡大による財務実績や将来性を踏まえ、タイミーの信用力が評価されたとしている。今回の調達で、借り入れを含む累計調達額は約273億円となった。

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 同社は2018年8月から、「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスとしてタイミーを提供。2022年10月時点で350万人超のワーカーと、3万3000の事業者が利用しているという。

 業種の幅は飲食業や物流業、小売業など多岐にわたり、昨今のコロナ禍でも事業を拡大。プラットフォーム上での求人募集人数は2018年から一貫して高成長を継続し、2021年同四半期比で4.7倍になるなど、2021年の成長率を大幅に上回ったとしている。

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 しかし、事業運営に必要な運転資金が急激に増大。運転資金確保に向け、さまざまな資金調達手法の検討を進めてきた。通常、積極的な投資フェーズの場合、デット・ファイナンス(負債による資金調達)を行うことは困難で、調達できた場合も金額や条件(高金利、担保保証差入、新株予約権付与など)に制約がかかる場合が多いが、今回は無担保、無保証、低金利での借入のみで大型資金を調達したという。

 同社は、今後も安定した資金調達基盤の確立を行うべく、適正な財務バランスを構築しながら資金使途に応じた調達手法の多様化を進めていく予定としている。

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