リフレッシュレートの向上は決して派手な変化ではないが、使用感をより快適なものにしてくれる。高リフレッシュレートは、購入の決め手となるほどのものではないが、ほとんどのスマートフォンで当たり前の機能となっている。Googleの599ドル(日本版は8万2500円)の「Google Pixel 7」は90Hz、サムスンの799ドルの「Galaxy S22」は120Hzのリフレッシュレートをそれぞれ備えている。449ドルの「Galaxy A53 5G」でさえ120Hzのディスプレイを搭載しているので、799ドル(11万9800円)のiPhone 14で高リフレッシュレートがサポートされていないことが、どうしても目に付いてしまう。
iPhone 14 ProとPro Maxでのみ利用できるDynamic Islandは、実質的には2つ目の小型スクリーンだ。ノッチを排除する代わりに、そのスペースに新たな役割を与え、ほかのアプリからの情報を表示するようにしている。
例えば、再生中の音楽やタイマー、「マップ」のルート案内を画面上部に表示できるため、ユーザーはアプリを切り替える必要がない。Dynamic Islandのおかげで、iPhone 14 Proでは、これまでよりも簡単にマルチタスクができる。マルチタスクは、Appleがこれまで、分割画面アプリをサポートするサムスンなどの「Android」スマートフォンに後れを取っていた分野だ。
Dynamic Islandの価値が証明されたので、次期モデルではこの機能がもっと活躍することを期待している。このスペースを使用して、積極的な提案をしても面白いだろう。ユーザーのアクティビティーや時間帯、スケジュールに基づいて、役に立ちそうなアプリを紹介するといったこともできそうだ。アプリ開発者がこの機能を使って何をやるか、ということもDynamic Islandの利便性を決定づける要素である。iPhone版「たまごっち」ともいえる「Pixel Pals」など、Dynamic Islandを利用したアプリはすでにいくつか存在する。しかし、iPhoneのホーム画面のウィジェットと同じように、Dynamic Islandもスマートフォンのより重要な機能であると感じさせてくれる、もっと実用的なユースケースが登場することを筆者は期待している。
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