property technologiesは11月2日、AI買取価格査定サービス「HOMENET Pro(ホームネットプロ)」を正式リリースした。不動産仲介会社向けクラウドサービスとして提供していく。査定時間は最短5秒を実現する。料金は1店舗につき月額税別1万円。10アカウントまで利用でき、それ以上は個別相談になるとのこと。12月末までの申込み者を対象に、2023年1月末まで無料キャンペーンを実施する。
HOMENET Proは、マンション名や間取り、所在階など、6項目を入力していくと、最短5秒でAIによる買取価格がわかるクラウドサービス。「買取価格をすぐに知りたい」「物件調査に時間をとられる」など、不動産仲介会社が抱えていた悩みを、システムで解決していくという。
property technologiesグループでは、仲介会社向け物件公開システムの導入から、社内管理システム、RPAなどを活用した業務ツール、AI価格査定技術などを独自に開発し、「KAITRY(カイトリー)」プラットフォームとして展開。2021年7月には、KAITRYプラットフォームを応用拡大し、AI価格査定技術を一般ユーザー向けにしたポータルサイト「KAITRY」もリリースしている。
HOMENET Proは一般ユーザー向けKAITRYのリリースを受け、不動産仲介会社向けに展開してほしいとの声から開発されたサービス。売却価格提案書の自動作成機能を搭載するなど、不動産仲介会社が使いやすいように改善されている。
一般市場価格ではなく、グループ会社の買取価格を表示していることが特徴で、これにより、提案にかかる時間を大幅に短縮できるとのこと。該当マンションの「過去3年の価格推移」や「平米単価推移」といった価格推移情報や周辺半径2km以内の「間取り別物件数分布」や「間取り別平米単価分布」といった、周辺を加味した市場動向も自動で取得し、グラフ化できる。
「同様のサービスを展開している会社もあるが、私たちの強みは、リアルに買い取り業をしているグループ会社の買い取り価格を出している点。月額料金も他社が1万5000円から4万円程度としている中、低価格を目指した」(property technologies 代表取締役社長の濱中雄大氏)と説明した。
同日には、みずほフィナンシャルグループの不動産仲介会社であるみずほ不動産販売が、HOMENET Proを導入したことも発表。濱中氏は「不動産仲介会社は約3万3000社あると言われており、ここをターゲットにしていく。加えて、弁護士や司法書士事務所などにも普及させていきたい。来期いっぱいで1000社を獲得していきたい」と導入目標を話した。
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