Googleは2022年に入って、Alter(旧Facemoji)を約1億ドル(約146億円)でひそかに買収していたという。TechCrunchが米国時間10月27日に報じた。Alterは、Twitterの出資を受けて人工知能(AI)を使ったアバターを開発する新興企業だ。
TechCrunchは匿名の情報筋の話として、Alterの買収は約2カ月前に完了したと伝えている。Alterの最高執行責任者(COO)Jon Slimak氏はLinkedInのプロフィールで、勤務先をGoogleに変更している。本記事の執筆時点で、Alterのウェブサイトはアクセスできなくなっている。
Googleは米CNETによるコメントの求めに応じていないが、TechCrunchに対して買収を認めた。ただし、買収の条件は明らかにしていない。
米国とチェコに本拠を置くAlterは、人だけでなく、その人が身に着けている服やアクセサリーのアバターもAIを利用して生成する技術に取り組んでいる。たとえば、デザイナーズバッグのNFT(非代替性トークン)を購入し、自分のアバターにアクセサリーとして持たせることができる。この技術は、ビデオゲームやメタバースに組み込むことも可能だ。Alterの最高経営責任者(CEO)Robin Raszka氏は、2021年に行われたTechCrunchによるインタビューで次のように話していた。「最終的に行き着くところは自尊心だ」「バーキンのバッグを持っていることをアピールする手段として、Twitter上のアバターは恰好のツールになる。人はただ見せびらかしたいだけなのだ」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方