ソニーは10月26日、新開発のAIプロセッシングユニットを搭載したデジタル一眼カメラ「α7R V ILCE-7RM5」を発表した。高精度の被写体認識を実現し、有効約6100万画素の高い解像性能を備える。発売は11月25日で、想定税込価格は56万円前後になる。
AIプロセッシングユニットは、人物の姿勢を高精度に認識でき、人物の瞳の認識精度が「α7R IV」比で60%の向上を実現。人間の胴体、頭部の位置をより高精度に認識するため、後ろ向きの人物を捉えるシーンなどでも人物の頭部を認識し続けられるという。
AIを活用した「リアルタイムトラッキング」も備え、カメラまかせで自動追尾が可能。ヘルメットや背中を向けているような動物もリアルタイムに検出、追尾できるとしている。画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載し、高速処理性能と新開発のアルゴリズムによりAF性能も引き上げている。
有効約6100万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」とBIONZ XRにより、解像性能も向上。常用ISO感度ISO100~32000 (拡張ISO50~102400、静止画時)をカバーし、暗所撮影でもノイズの少ない高精細画質を実現する。
8K24p動画撮影に対応し、HEVC/H.265コーデックの記録フォーマットXAVC HS方式で内部記録も可能。4K動画記録時は、フルサイズとSuper 35mmから選択ができる。
3.2型の液晶モニターは、チルト液晶モニターと横開きバリアングル液晶モニターの機能を兼ね備え、横位置でも縦位置でも見やすい位置に自在に角度を調整できる4軸マルチアングルタイプ。上方向約98度、下方向約40度、横方向に180度まで開け、オープン位置では270度まで回転可能だ。
サイズは131.3mm×96.9mm×82.4mmで、重量約638g(本体のみ)。SD/SDHC(UHS-I/II対応)/SDXC(UHS-I/II対応)メモリーカード、CFexpress Type Aカードに対応するデュアルスロットを備える。
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