ソニー、新世代のベーシック機「α7 IV」--約3300万画素の新開発イメージセンサー搭載

 ソニーは12月2日、有効約3300万画素の新開発イメージセンサーを搭載したフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7 IV」(アルファセブンフォー)を発表した。画像処理エンジン「BIONZ XR」や、AIを活用して高速・高精度・高追従に被写体をとらえるAFオートフォーカス技術を盛り込み、新世代のベーシックモデルと位置づける。発売はボディの「ILCE-7M4」(想定税込価格:33万円前後)が12月17日。28-70mmレンズを組み合わせたズームレンズキット「ILCE-7M4K」(同:35万円前後)が2022年春以降になる。

「α7 IV」
「α7 IV」
ダイヤル、ボタンなど
ダイヤル、ボタンなど

 有効約3300万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」を搭載し、フラグシップ機「α1」同様の画像処理エンジンBIONZ XRにより、高解像ながら常用ISO感度100-51200を実現。ノイズを低減しながら、高い色再現力で被写体細部の質感まで高精細に表現する。

 リアルタイム瞳AFでは、人間に加えて、αシリーズで初めて静止画と動画の両方で鳥と動物の目の追跡もサポート。人間の顔や目の検出精度も「α7 III」に比べ約30%向上させている。

 画素加算のない全画素読み出しによる4K60p記録やフルサイズ7Kオーバーサンプリングによる4K30p記録に対応するなど、動画専用機能を搭載。ソニーの映像制作用カメラ群「Cinema Line(シネマライン)」と同様のルックS-Cinetone(エスシネトーン)を備え、シネマライクな表現も可能だ。

 静止画と動画それぞれの専用設定に切り替えられる静止画/動画/S&Q切り替えダイヤルも新搭載し、両撮影における操作性を追求。5.5段光学式5軸手ブレ補正機能に加え、手ブレ量を検出し光学的に補正する動画専用の「アクティブモード」にも対応し、手持ち撮影をサポートする。

 3.0型液晶モニターは、横開きのバリアングルタイプ。被写体にタッチするとフォーカスや追従を自動で行う。

3.0型液晶モニターは、バリアングルタイプ
3.0型液晶モニターは、バリアングルタイプ

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