Fordは米国時間10月26日、Volkswagenとともに出資する自動運転技術企業Argo Aiを解散することを、第3四半期の決算報告書で明らかにした。Fordは2017年からArgo AIに出資している。
Argo AIの広報担当者はEngadgetに対し、「株主との協力のもと、Argo AIが企業としての使命を継続しないという決定がなされた」「従業員の多くは、FordまたはVolkswagenで自動運転技術に取り組む機会を与えられるが、残念ながら他の従業員の雇用は終了する」とコメントした。
Fordの当初の予定では、2021年までにLevel 4の自動運転技術を市場投入する予定だった。同社の最高経営責任者(CEO)のJim Farley氏は決算報告書の中で、状況が変わったとして、「輸送をより安全にする、優秀で差別化されたレベル2およびレベル3の自動運転アプリケーションの開発がFordにとって不可欠だ」と述べた。
さらに、「レベル4の先進運転支援システム(ADAS)の今後については楽観的に見ているが、収益性の高い完全自動運転が実現するのはまだ先のことであり、そうした技術を必ずしも自社で作らなければならないわけではない」と続けた。
Fordは決算報告書で、Argo AIにおけるレベル4のADASに向けていた資金を、社内開発してきたレベル2と3の技術にシフトするとした。Argo AIへの投資に関して27億ドル(約3940億円)の減損を計上し、第3四半期の純損失は8億2700万ドル(約1200億円)となった。
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