Googleの親会社Alphabetは米国時間10月25日、予測を下回る第3四半期決算(9月30日締め)を発表した。同社は、インフレに陥った経済情勢と鈍化する広告収入に悩まされている。
Alphabetの第3四半期の売上高は690億ドル、純利益は139億ドル(1株あたり1.06ドル)だった。Yahoo Financeの集計によると、アナリスト予想は売上高が706億ドル、1株あたり利益が1.25ドルだった。純利益は前年同期比で27%減少した。
予測を下回る結果に終わったのは、同社の主要な収入源である広告が、変動する経済情勢のあおりを受けているためだ。米国の9月のインフレ率(消費者物価指数の上昇率)は8.2%で、米国外では50%以上という地域もあり、消費者の購買欲は低下している。広告収入は544億ドルで、前年同期比では2.5%増加したが、第2四半期からは3%減少した。なお、前年同期は、パンデミック禍の消費者需要に応えようと広告主が奮闘していた時期で、Googleの広告収入は前年同期比で69%も増加していた。
Alphabetの業績が予測を下回るのは、これで3期連続だ。
Googleは、第2四半期は雇用を継続したが、最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は7月、雇用を縮小する方針を明らかにしていた。同社の従業員数は6~9月の間に1万2765人増加して、17万4014人から18万6779人になった。9月にサイバーセキュリティ企業Mandiantを買収したことが、その一因だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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