ソニーは10月26日、耳をふさがず、聴きながら聞こえる、完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」に、Teamsの操作ができる「LinkBuds UC for Microsoft Teams WF-L900UC」(LinkBuds UC)を発表した。PCと離れた場所でもヘッドホンのタップでTeamsの操作が可能になる。発売は11月25日。想定税込価格は3万円前後になる。
LinkBudsは、リング型ドライバーユニットを採用し、周囲のあらゆる音が自然に聞こえる新形状のイヤホン。5月には外音取り込みと高性能ノイキャンで周囲の音をコントロールしながら音楽を聴ける、穴のあいていない「LinkBuds S WF-LS900N」もリリースしている。
LinkBuds UCは、耳をふさがず聴きながら聞こえるという特徴はそのままに、付属のUSBトランシーバー(USB-A)をPCに接続することで、PCから離れた場所で、Teamsのマイクのオン、オフができたり、挙手ができたりする機能を搭載。装着感を追求し、長時間での使用を実現するというLinkBudsの特徴をいかし、テレワーク環境を充実させるアイテムとして発売する。
複数の機器と同時接続できる「マルチポイント」機能にも対応し、スマホの音楽再生も、PCでのオンライン会議もシームレスに使用することが可能。USB-A端子を持たないPCとは、USB-CーUSBアダプタなどを使用して接続できる。
LinkBudsは、Z世代向けに常時装着できるイヤホンとして打ち出す一方、テレワークのための仕事アイテムとしても訴求。購入者向けアンケートを見ると「仕事/勉強しながら」「テレワークしながら」の使用率がLinkBuds Sよりもそれぞれ10%程度高く、ビジネスシーンで多く利用されているという。
LinkBuds UCから操作ができるのは「Microsoft Teams Essentials/365 Business/365 Enterprise/365 Education」シリーズ。無料プランや一部一般向けプランで使用できないプランがあるとしている。
連続通話時間は最大2.5時間で、USBトランシーバー経由の連続通話時間は最大2時間。ボディカラーはグレーのみとなる。
同日には、LinkBuds Sの新色としてアースブルーの「LinkBuds S WF-LS900N/L」も発表。LinkBudsシリーズは、環境配慮の取り組みとして、本体とケースの樹脂素材に工場回収の樹脂を活用した再生プラスチックを使用。今回は、その再生プラスチックに市場回収したウォーターサーバーボトルの材質を配合したもの。ウォーターサーバーのボトルの高い粘着を利用してマーブル模様を表現しており、マーブル模様は、個体差をつけた「世界に一つだけのデザイン」になるとしている。
アースブルーカラーの発売を機に、ソニーでは、LinkBuds S全モデルの売上の一部を海洋保護活動を支援する「Conservation International」(CI)に寄付するとしており、1台の販売につき、販売価格の約1%にあたる2USドルが寄付される仕組みだ。発売は11月4日を予定。税込価格は2万6400円になる。
さらに、LinkBudsシリーズを含む、ヘッドホンのソフトウエアアップデートも実施。対象モデルは「WF-1000XM4」、LinkBuds S、LinkBudsで、いずれもマルチポイント機能に対応する。2台同時接続ができ、機器間の接続の切り替えが不要になるため、快適な使用をサポートする。
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