ソニーは5月19日、周囲のあらゆる音が自然に聞こえるというイヤホン「LinkBuds(リンクバッズ)」にノイズキャンセリング機能を備えた新モデル「LinkBuds S WF-LS900N」(WF-LS900N)を追加した。常時使用しても疲れにくい装着性と安定性はそのままに、外音取り込みと高性能ノイキャンで周囲の音をコントロールしながら音楽を聴ける。発売は6月3日。想定税込価格は2万6000円になる。
LinkBudsは、2月に発表した完全ワイヤレスイヤホン。振動板の中心部を開放した穴の開いた特徴的なデザインで、周囲のあらゆる音が自然に聞こえるため、長時間使用し続けられることをコンセプトにしている。
WF-LS900Nは、常時装着のコンセプトをそのままに、ノイズキャンセリングに対応しながら、重さ4.8gと世界最小、最軽量(5月19日時点)の小型化を実現。イヤホンが耳から飛び出す量を少なくし、安定した装着ができる「エルゴノミック・サーフェース・デザイン」を採用することで、長時間使用しても疲れにくく、落としにくい安定性を確保する。
イヤホン部にタッチセンサーを備え、ワンタップでノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えが可能。ノイズキャンセリング性能は完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」と同等レベルとしており、統合プロセッサーには、「WF-1000XM4」と同じ「V1」を採用する。
外音の取り込み量を増やすことで、イヤホンを外すことなく、会話や周囲の音の取り込みが可能。5億サンプルを超える機械学習から作られたフィルターアルゴリズムにより、人の声とそれ以外の環境ノイズを分離し、クリアで聞き取りやすい通話をサポートする。ヘッドホンの外側のマイクに加え、内側に配置されたマイクを使用し、発話音声の明瞭度も向上しているという。
独自のセンシング技術を活用し、スマホを触らずに音楽の再生ができる「Auto Play」にも対応。これは通話や歩行といったユーザーの行動の変わり目をセンシングし、タイミングに応じて連携している音楽サービスのコンテンツを自動的に再生する機能で、音楽再生までの工程を大幅に短縮する。
自動再生するタイミングは、ヘッドホン装着時の「Wear to Play」、通話終了時の「After Call」、歩き出しの「On the Move」の3つを用意。現在、自動再生に対応する音楽サービスはSpotifyとEndel。いずれの動作もオン、オフの切り替えができ、シームレスな音楽視聴環境をサポートする。あわせて、スマホに届いた通知を自動で読み上げる、アプリの音声通知機能も搭載。カレンダーの予定などが音声で確認可能だ。
イヤホンには新開発の小型5mmドライバーを搭載し、小型ながらに豊かな低音を再生。Bluetoothの対応コーデックはAAC、SBC、LDACで、ハイレゾワイヤレス再生もできる。
本体6時間、充電ケース込みで合計20時間(ノイズキャンセリングオン時)の再生ができ、5分の充電で60分の再生ができる急速充電にも対応する。本体はIPX4の防滴性能を備える。ボディカラーはホワイト、ブラック、エクリュの3つ。SS、S、M、LLと4サイズのハイブリットイヤーピースを付属する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス