Adobeが米国時間10月19日、人工知能(AI)を利用し、動画内の言葉や人、物体、さらには感情までも認識し、編集のスピードアップを図る動画編集技術「Project Blink」を発表した。このAI分析は、一言で言えば、動画編集に言語処理のインターフェースを与えるものだ。
この技術を使えば、動画編集者は「テキスト文書を編集するのと同じように動画を編集できる。動画のコンテンツがテキストベースの検索可能なトランスクリプトに変換されるからだ」と、Adobeは米CNETとの独占インタビューで明らかにした。
Project Blinkはクラウドベースのサービスなので、試すには動画をアップロードする必要がある。
同サービスで動画を処理したあとは、ある単語を入力すると、その単語が話された動画内の箇所を正確に特定できる。トランスクリプトでは話した内容が表示され、発言者も識別される。不要な言葉を取り除くには、トランスクリプトからテキストを削除すればよい。Project Blinkがそれに応じて動画を編集してくれる。
Project Blinkを使えば、「happy(喜んでいる)」あるいは「laughing(笑っている)」といった検索語を入力して、これらの言葉で表現される感情を示している人を見つけたり、オブジェクトの名前を入力して、合致するものを探したりできる。発言者を特定したら、スクロールしてその人の発言内容を確認できる。また、無音が長く続いている部分を見つけて削除することも可能だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス