アドビ、「Lightroom」などの編集機能を強化--進化したAIでオブジェクト選択が簡単に

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2022年10月19日 11時36分

 Adobeは、写真編集管理ソフトウェア「Adobe Photoshop Lightroom」に新たな人工知能(AI)技術を適用し、物、人、服、顔の一部などを選択できるようにした。写真編集をより高速かつ強力にするのが狙いだ。

提供:Adobe; gif by Stephen Shankland/CNET

 同社は米国時間10月18日、オンラインで開催中のクリエイター向けカンファレンス「Adobe MAX 2022」で、この新技術はLightroomのほか、「Adobe Photoshop Lightroom Classic」およびスマホアプリ版Lightroomでも利用できると説明した。物や人物を選択できるこの新たなツールは、被写体や空を選択するこれまでのAIツールを拡張するものだ。

 Lightroomには、他にも便利な選択機能が盛り込まれている。AIを使ったマスキングツールにより、数人が写った写真から個々の人物を自動的に選択できる。また、写真の被写体を手描きで囲むような操作により、見分けにくい被写体をAIがうまく選択できるようになる。さらに、修復ブラシのオプションが改良され、写真から不要な部分を選択し、写真内の別の位置にある適切な元画像と置き換えるまでを、自動で行えるようになった。

 また同イベントでは、画像編集ソフトウェア「Adobe Photoshop」についても以下のアップデートが発表された。

  • 自動マスキングツールが改良され、植物、道路、山、水など、写真内のより多くの要素を選択できるようになった。
  • 特定のAIツールをトレーニングすることで、髪を写真内の他の要素と区別できるようになった(手作業では特に難しく時間のかかる選択処理だ)。
  • 不要な要素を削除する際に、AIを使って不要部分を選択し、写真の別の位置で選択した元画像に置き換える処理が、ワンクリックで可能になった(これまでは複数回の操作が必要だった)。
提供:Adobe
提供:Adobe

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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