YouTubeが、「Russian Media Monitor」というYouTubeチャンネルから数十件の動画を削除したとみられる。このチャンネルは米ニュースサイトThe Daily BeastのコラムニストJulia Davis氏が運営しているもので、ウクライナ侵攻をロシアのテレビがどのように伝えているかを翻訳して紹介している。
Davis氏は米国時間10月17日付のツイートで、60件の動画が削除されたと訴え、動画がコミュニティーガイドラインに違反したとするYouTubeからの通知3件のスクリーンショットを公開した。
このYouTubeチャンネルの登録者は1万2000人だが、Davis氏はTwitterでも39万人のフォロワーを獲得しており、同氏のTwitterプロフィールには、「皆さんに代わって、私がロシア国営テレビを見ます」と書かれている。同氏が紹介する動画は、ロシアのテレビ番組で出演者がウクライナでの戦争について語っているものが多い。
今回の件は、ソーシャルメディアにおけるコンテンツモデレーションの難しさを浮き彫りにしている。ソーシャルメディアは、難しいテーマに光を当てる一方、偽情報を広める目的にも利用できるからだ。20億人の月間ユーザーを抱え、世界一強力な検索エンジンと強く結び付いているYouTubeは、世界で最も影響力のあるオンライン情報源の1つとなっている。
ロシアが2月にウクライナへ侵攻して以来、YouTubeはこの戦争の誤情報に関するポリシーを強化するだけでなく、ポリシーの適用事例を徐々に増やしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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