グーグルは10月13日から、スマートウォッチ「Google Pixel Watch 」の発売を開始する。価格はWi-Fiモデルが3万9800円、eSIMを搭載し単独で通信できる4G LTEモデルが4万7800円。Googleストアや家電量販店のほか、4G LTE版はKDDIとソフトバンクも取り扱う。
4G LTE版の利用には、同じ電話番号をスマートフォンとシェアできるauの「ナンバーシェア」、またはソフトバンクの「ウェアラブルデバイスモバイル通信サービス」の契約が必要。いずれもスマートフォン向けのプランに加えて、通常は385円/月が必要なサービスだが、キャンペーンの適用で4年間は無料で利用できる。
Pixel Watchにはこのほか「Fitbit Premium」を6カ月、「YouTube Music Premium」を3カ月無料で試せる特典も用意されている。
Pixel Watchは、Android 8以降のOSを搭載するスマートフォンで利用でき、iOSには対応しない。Androidとの連携が強化されたGoogleのスマートウォッチということで、iPhone&Apple Watchの最有力対抗馬としても注目されている。
そこで「Apple Watch Series 8」と比較しながら、Pixel Watchでできることを詳しくチェックしてみたい。
四角いApple Watchに対して、Pixel Watchは側面までR加工されたカスタム 3D Corning Gorilla Glassを使用し、まるでマカロンのようなぷっくりとした丸型のデザインを採用している。
ディスプレイは有機EL(320ppi)で、最大輝度はApple Watchと同じ1000nit。形状が異なるため単純には比較しづらいが、Apple Watchのケースが41mmと45mmの2サイズなのに対し、Pixel Watchは直径41mm。大きさはApple Watchの2サイズのちょうど中間といったところか。
同じフルオロエラストマー製のバンドを採用していることもあるが、Pixel WatchとApple Watchには、形状が異なるのにどことなく似た雰囲気が感じられる。
操作性も似ていて、側面にはリューズとサイドボタンを配置。リューズを押すとアプリ一覧が開き、サイドボタンを押すと最近開いたアプリが表示され、リューズを回すと画面がスクロールする。いずれも設定で、左右どちらの腕に着けるか、リューズの向きをどちら側にするかを選択できるのも同じだ。
ケースはシャンパンゴールド、マットブラック、ポリッシュドシルバーの3色から選択可能。素材は80%のリサイクルステンレスで、Apple Watchのアルミニウムのような異なる素材の選択肢はない。
Apple Watchはアップルストアで購入する際にケースと組み合わせるバンドを選択できるが、Pixel Watchはフルオロエラストマー製のアクティブバンドが標準。ストレッチバンドやウーブンバンド、クラフトレザーバンド、来春追加される予定のメタルバンドは、すべて別売となっている。
Apple Watchでは、各種設定をiPhoneの「Watch」アプリで行う。Pixel Watchも同様に、セットアップ時にスマートフォンに「Google Pixel Watch」アプリがインストールされ、このアプリでウォッチフェイスの追加やカスタマイズ、様々な設定ができるようになっている。
追加可能なウォッチフェイスのデザインは今のところ20種類ほど。中には好きな写真を壁紙にできるものもあるが、Apple Watchのウォッチフェイスのバリエーションはその倍以上。さすがに一日の長がある。
Pixel Watchの4G LTEモデルでは、Apple Watchのセルラーモデルと同様に、スマートフォンが近くになくても単独で通信ができる。
電話の受発信のほか、たとえばBluetoothヘッドフォンで、「YouTube Music Premium」の音楽を楽しむことも可能。「Apple Music」が利用できるApple Watchとほぼ同条件と言える。
スマホを持ち歩く必要がないので、ウォーキングやランニングにも手軽に出掛けられる。その際にあると便利なのが、サイフ代わりになる電子マネーの機能だ。
Apple Watchでは専用のウォレットにSuicaやPASMO、QUICPay、iDなどを登録できるが、Pixel WatchでもSuicaのほか、VISAやMastercardのタッチ決済が利用できる。SuicaへはGoogle Payに登録したクレジットカードからチャージが可能。残高を乗車や買い物に使えるが、定期券やグリーン券の購入には対応していない。
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