S&K Holdingsは10月10日、石垣島で唯一のフードデリバリーサービスを提供する「島コンシェルジュデリバリー株式会社」を設立したと発表した。
石垣島唯一のフードデリバリーサービスは地方創生の観点からも重要と考え、法人化を決定したという。
沖縄県の離島である石垣島の人口は5万人で、島民のほとんどが南部の市街地に住んでいる。しかし、観光名所でもある川平地域や最寄りのコンビニまで45分かかる最北端の平久保地域に住んでいる人も少なくないという。人口や商圏が小さな石垣島では、首都圏などで日常に受けることができる一般的なサービスが行き届いておらず、島外から移住やワーケーションのために訪れる「島ナイチャー」がとても不便に感じる傾向があるとしている。
また、IT業を中心にリモートワークが盛んになるなどで島ナイチャーが増える一方、観光業が主な産業である石垣島の経済はコロナ禍で大きなダメージを受けていると現状を伝えている。
同社は2021年12月、フードデリバリーサービス「島コンシェルジュデリバリー」を開始。コミュニケーションサービス「LINE」を活用し、専用アカウントにチャットで欲しいものや配送先などを入れるだけで利用できるという。
遠方地域も含めて石垣島全域へデリバリーでき、住所がないビーチなどからの注文にも対応可能。商品と店舗が特定できれば、飲食店でなくでもデリバリーできるという。石垣島の飲食店に詳しいスタッフとやりとりをしながら、今まで知らなかったお店をオススメしてもらうこともできるとしている。
同社によると、人口の小さな場所での飲食店とのやり取りは都心と大きく異なっており、コストをできる限り抑えたオペレーションなどが特徴になるという。今後はこのノウハウを使い、他の離島などの展開も想定する。現在はスマホ版アプリを開発中で、2022年末頃のリリースを予定している。
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