Volvo Carsは、自動車への子供やペットの置き去りを防ぐため、車内に子供などが残っているかどうか検知するレーダーシステムを開発した。
自動車の車内に子供などを残して立ち去ると、低体温や熱中症、脱水で死亡させてしまうことがある。こうした痛ましい事故を未然に防ぎ、悲劇を繰り返させないようにしようと、Volvoは車内レーダーシステムを開発した。
このシステムは、自動車の天井とトランク内部にレーダーデバイスを取りつけ、車内などでの動きを調べる。ミリメートル未満の動きすら検知可能な精度があり、たとえ車内で子供が静かに寝ていたとしても、寝息による動きで存在を認識できるという。
子供などが残っているかどうかの確認は、自動車のロック時に実行する。つまり、自動車をロックして離れようとした時点で車内に誰かが残っていると、自動車はロックを実行せず、警告を発する。
警告に気がつかず立ち去る場合に備え、自動車はこの段階で空調を起動する。こうすることで、車内環境をできるだけ安全な状態に保つ考えだ。
Volvoは、この車内レーダーシステムを、まず11月9日に披露する予定の電動SUV「Volvo EX90」に搭載する。その後、ほかの新モデルへも順次展開していく。
車内レーダーシステムの紹介ビデオ(出典:Volvo/YouTube)
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