Amazonが、5年間で10億ユーロ(約1400億円)を投じ、欧州で配達用の電気自動車(EV)を倍増する計画を発表した。同社が現地時間10月10日に明らかにしたところによると、2025年までに配達用EVを少なくとも1万台、重量物運搬用のEVを1500台以上に増やす予定だという。
Amazonは、2025年までに自社施設の電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指し、2040年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする計画を立てている。
また同社は、2025年末までに欧州の「マイクロモビリティ配達拠点」を40カ所に倍増させたい考えだ。欧州の過密都市にこれらの拠点を置くことにより、顧客の荷物を電動式カーゴバイクや徒歩で配達できるようになる。
同社の持続可能性に関する年次報告書によると、同社のCO2排出量は2021年に18%増加した。排出量を削減できなかったのは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック下で顧客のニーズに対応するため「前例のないペースで」成長したことが要因だとし、2021年の同社のCO2排出量は7154万トン相当に上ったと述べている。ただし、「炭素集約度」(商品売上高1ドルあたりのCO2生成量)は1.9%低下したという。
米国では、同社は7月にサンディエゴ、フェニックス、ダラス、ナッシュビル、シカゴなどの都市で、Rivianと共同で開発した配達用EVの導入を開始した。2022年末までに、米国の100以上の都市にこのRivian製車両を展開し、2030年までに10万台の導入を目指すとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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