富豪のElon Musk氏とTwitterは、440億ドル(約6兆3800万円)でのTwitter買収の実現に近づいているようだ。
7月、TwitterはMusk氏が買収を撤回しようとしたことを受け、買収の履行を求めて同氏を提訴していた。この件を担当するデラウェア州のKathaleen McCormick判事は米国時間10月6日、裁判の停止を求めるMusk氏の申し立てを承諾した。審理はデラウェア州衡平法裁判所で17日から5日間にわたり予定されていた。停止が認められたことにより、TwitterとMusk氏は28日まで、合意に向けて協議する猶予を得られる。
Musk氏の弁護士を務めるMike Ringler氏は3日、Twitterに書簡を送付し、Musk氏が1株あたり54.20ドル(約7780円)という当初提案した金額で同社の買収を進める意向であることを伝えた。弁護団は6日に裁判所に提出した申し立て書類で、Musk氏がそうした意向であることから、審理はもはや必要がないとしていた。
さらに、「それにもかかわらず、Twitterは『はい』という返事を受け入れない」として、「驚くことに、この訴訟を続行し、無謀にも契約を危険にさらし、株主の利益を賭けると言い張っている」としていた。
Twitterの弁護団はこの裁判を担当する衡平法裁判所長のKathaleen McCormick氏に宛てた書簡で、Musk氏側の申し立てに反対すると述べた。Twitterの弁護士であるKevin Shannon氏はこの書簡で、「この訴訟を終結させる障害になっているのは、被告側が言うような、『はい』という返事を受け入れる気がTwitterにないことではない」「障害になっているのは、契約上の義務の受け入れを被告側がいまだに拒んでいることだ」
提出書類によると、Musk氏は28日までに買収を完了する意向だ。しかし、Twitterは書簡で、同氏は10日までに買収の準備を完了すべきだとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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