米航空宇宙局(NASA)とSpaceXは、SpaceXの宇宙船「Dragon」を利用してハッブル宇宙望遠鏡をより高い軌道に押し上げ、その寿命を延ばすことが可能かどうかを探ろうとしている。
ハッブル宇宙望遠鏡は32年前の1990年に打ち上げられ、最近、より強力なジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に引き継がれた。しかし、ハッブル宇宙望遠鏡はまだ運用を停止したわけではない。
NASAとSpaceXは米国時間9月29日、「Space Act Agreement」(SAA:宇宙法協定)を締結した。この協定により、米政府に費用の負担を求めることなく、研究の必要に応じて、民間のSpaceXが開発したDragonを利用してミッションを遂行できるようになる。
狙いは、Dragonをハッブル宇宙望遠鏡にドッキングさせて、より安定した軌道に移動させることにある。今回の研究は、大富豪の起業家Jared Isaacman氏によって立ち上げられた、民間人による船外活動などが含まれる宇宙飛行計画「Polaris Program」と連携して行われる。
「この研究は、NASAが官民のパートナーシップを通じて模索している革新的なアプローチを示す好例だ」と、NASAの科学ミッション局の次長Thomas Zurbuchen氏は述べている。
「協力関係の拡大によって、難易度が高い、最高水準の科学ミッションをサポートする機会を幅広く探っていきたい」(Zurbuchen氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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