楽天グループで代表取締役社長兼会長を務める三木谷浩史社長は9月28日、楽天モバイルで2023年度以降の商用サービス開始を予定している衛星通信について「おそらく2Mbpsは出る、YouTubeくらいは見られる」と語った。
楽天グループは、米国のAST SpaceMobileに出資し、共同で「スペースモバイル計画」を推進している。同計画では、地球低軌道にテニスコート大の超大型アンテナを周回させ、宇宙から既存のスマートフォンに直接4Gや5Gの電波を届けようとしている。実現すれば、山間部や洋上を含めた日本全土でセルラー通信を利用できるようになる。
AST SpaceMobileは現地時間9月10日に試験衛星「BlueWalker 3」の打ち上げに成功しており、月内には軌道上で超大型アンテナの展開を予定している。
なお、既存のスマートフォンの形状のまま、衛星通信を搭載する取り組みは、Appleも「iPhone 14」シリーズで実現している。しかし、通信速度は極めて遅く、用途はテキストでの緊急通報や位置情報共有に限られている。スペースモバイル計画が実現すればブレークスルーとなる。
(この記事はUchuBizからの転載です)
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