リモートデスクトップ「Splashtop」を提供するスプラッシュトップは9月20日、「ワ―ケーションとテレワークに関する調査」を実施したと発表した。実施期間は8月17日から9月2日で、対象はテレワークを実施可能かつワーケーションを認知していると回答した20〜50代の会社員男女(経営者を含む)1077人。内訳は経営層(部長職以上、経営者と役員を含む)が539人、社員層(課長職以下)が538人。
テレワークが実施可能な仕事で、ワーケーションを認知していると回答した経営層と社員層のうち、ワーケーション経験者は22.4%だった。ワーケーション予定者は11.5%となっている。
ワーケーションを経験した時期は、8月が37.9%、次いで7月が36.6%という結果となった。2021年と比較すると、約2.2倍増加したという。
今後ワーケーションを予定している時期は、10月が37.9%、12月が37.4%、11月が35.7%。ワーケーションをしてみたい経営層は54.4%、社員層では52.0%で、ともに半数を超えた。
ワーケーションをしてみたい経営層は54.4%、社員層は52.0%と、ともに半数を超えた。
一方、懸念点を聞いたところ、経営層では「仕事とプライベートの境界」(40.8%)、「急な出社要件の対応」(39.3%)、「ITセキュリティ不備」(33.4%)などが「非常に当てはまる」と回答。
社員層では「仕事に最適でない環境」(34.8%)、「仕事とプライベートの境界」(32.5%)、「急な出社要件の対応」(32.0%)などが挙がった。
ワーケーション先に求める環境は、経営層(56.8%)、社員層(48.7%)ともに「高速で安定した通信環境」を「非常に当てはまる」と回答した。
なお、経営層の2位は、デスクなどの「仕事に快適にできる備品機材」で46.9%、3位がコワーキングスペースなどの「仕事に便利な設備」で46.2%。
社員層の2位は、コワーキングスペースなどの「仕事に便利な設備」で45.0%、3位は音がないなどで「仕事に集中できる環境」41.8%だった。
経営層と社員層ともに「その場所ならでは体験」や「非日常感が味わえる環境」などのバケーション要素よりも、仕事の要素を求めるという結果となっている。
ワーケーションが実施できない理由として、全体が「非常に当てはまる」と回答した要素は「制度がない」で、50.6%と半数を超えた。このほか、「周りに実施した人がいない」が41.4%、「仕事とバケーションの境界がつけにくい」が40.9%と続いた。
また、現在なんらかのワーケーションの制度を導入していると答えた人は29.0%だった。
経営層、社員層ともに、理想の制度に「当てはまる」要素の上位3位は、「休暇を取りやすい制度、慣習」「ワーケーション費の補助」「場所、期限の制限なく働ける制度」で一致している。
同社は、ワーケーションはテレワークの延長線上にあり、サードワークプレイスを利用したテレワークのひとつと説明。
まずは、企業がテレワークしやすい環境や制度を整備することで働く場所を柔軟にし、サテライトオフィスなど「サードワークプレイスでのテレワーク」から「ワーケーション」、そして「地方創生」へとつながっていくことが期待できるとしている。
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