先頃、Fitbitの「Sense 2」「Versa 4」「Inspire 3」が発表されたことを見ても分かるように、Fitbitの製品がなくなるわけではない。しかし、Fitbitでおなじみの機能の一部がGoogleのPixel Watchに採用されることが予想される。継続的な心拍数モニタリング、睡眠トラッキング、運動中に心拍数が特定のゾーンをキープしていた時間を計る「アクティブな心拍ゾーン」などの機能だ。心拍数や歩数など、Fitbitのヘルス関連の統計情報をPixel Watchの文字盤で直接見ることができる様子も紹介された。
しかし、どんなヘルストラッキングセンサーが搭載されるのか、具体的なことはまだ分からない。だが、Pixel Watchが将来的にFitbitの機能をさらに継承することは、明らかだろう。現在Googleのウェアラブル部門を率いているJames Park氏は、米CNETのScott Stein記者にこう答えている。「これは、一度きりのことではない。ソフトウェアの改良は今後も続けていく」
Googleの広報担当者によると、Pixel WatchはGoogleのPixelデバイスを補完する前提なので、「iPhone」には対応しないという。Pixel WatchがFitbit製品を置き換えることにならないのは、これも理由の1つなのだろう。Fitbitのスマートウォッチやトラッカーは、「iOS」とAndroidのどちらにも対応しているからだ。
Pixel Watchには、4G LTEのオプションも用意される。このモデルなら、スマートフォンが近くにないときにセルラー接続が可能ということだ。Fitbitのスマートウォッチにセルラーモデルはないため、Googleはこの点でも2つの製品ラインを差別化できるだろう。
Pixel Watchの価格は、まだ発表されていない。だが、記者会見のときにOsterloh氏は、プレミアム製品の価格帯になると話していた。それがどんな意味なのかは定かでないが、「Apple Watch Series 8」やサムスンのGalaxy Watch4と並ぶものと予想される。Apple Watch Series 8は399ドル(日本では5万9800円))から、Galaxy Watch4は299.99ドル(日本では2万8000円)からとなっている。これは、9to5GoogleやPricebabaが報じたうわさとも一致している。Pixel Watchの価格について、9to5Googleは米国でセルラーモデルが399ドル(約5万7000円)から、Pricebabaは欧州でWi-Fiのみのモデルが250~350ユーロ(約3万5000~4万9000円)になりそうだとそれぞれ報じていた。
GoogleはPixel Watchの仕様についても詳しい情報を明かしていないが、9to5Googleはバッテリーとプロセッサー、ストレージ容量に関する情報を入手したと報じている。同記事によると、Pixel Watchのバッテリー容量は300mAhで、1回の充電で約1日使用できるという。Apple Watchと同等のように聞こえるかもしれないが、筆者に関して言えば、新しいApple Watch Series 8は約1日半使用することができている。
9to5Googleによると、Pixel Watchはサムスンの「Exynos 9110」チップとコプロセッサー、1.5GBのRAM、32GBのストレージを搭載する見通しだという。参考までに、平均的なスマートフォンには通常、約8GBのRAMが搭載されている。Apple Watchも32GBのストレージを備えるので、Pixel Watchも同容量のストレージを採用するようだ。
Pixel Watchについてはまだ不明な点が多いが、この先1、2週間で詳細が明らかになることを期待している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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