Microsoftは米国時間9月20日、「Windows 11」初のメジャーアップデートをリリースした。今回のアップデートには、生産性、アクセシビリティ、セキュリティなどに関する新機能が含まれている。
Windows 11の最新アップデートでは、「スタート」メニューと「クイック設定」での検索が高速化し、精度が向上した。ウィジェットパネル上に表示されるローカルニュースと時事ニュースも、よりユーザーに適したものになるという。10月には、「エクスプローラー」に長年待ち望まれていたタブ機能が追加される予定だ。
Windows 11は、マルチタスクを実行するユーザーや、より高度な整理機能を求めるユーザーに向けた機能を公開した。今回のアップデートでは、開いているウィンドウをデスクトップ上にきれいに並べる「スナップレイアウト」が、タッチナビゲーションの改善や、「Microsoft Edge」ブラウザーの複数のタブをスナップする機能によって、より多用途になっている。
気が散るのを最小限に抑えるため、今回のアップデートでは、「フォーカスセッション」と「応答不可モード」が導入された。Microsoftによると、フォーカスセッションを開始すると、自動的に応答不可モードに設定される。これにより、通知音が無効化され、タスクバー内のバッジとタスクバーのアプリの通知がオフになる。フォーカスセッションは、集中力を高め、休憩を取るのを忘れないようにするタイマーを備えた「クロック」アプリと統合されている。
Windows 11に内蔵された画面読み上げ機能の「ナレーター」は、より自然な音声になり、テキスト読み上げの品質が向上している。
さらに、ライブキャプション機能は、これまで個々のアプリで利用できたが、新たにシステム全体で使えるようになる。システム全体のライブキャプションは、デフォルトでは画面上部のカメラの下に表示されるが、キャプションの場所を画面下部や別のフローティングウィンドウに切り替えることもできる。また、対面での会話も、音声をマイクから取り込み、書き起こせるようになった。
Microsoftによると、「スマートアプリコントロール」は、Windows 11でアプリをダウンロードする際の信頼性を向上させることを意図しているという。このツールは、信頼されていないアプリや署名されていないアプリをブロックする。こうしたアプリは、マルウェアや攻撃ツールと関連していることが多い。アプリが安全かどうかを予測するスマートアプリコントロールは、「Windows Defender Application Control」で使用されているのと同じ人工知能(AI)をベースに構築されており、個人ユーザーでも法人ユーザーでも利用できる。
強化された「Microsoft Defender SmartScreen」では、ユーザーが悪意のあるアプリやハッキングされたウェブサイトにMicrosoftの認証情報を入力しようとする際に検知し、警告ページを表示して注意を促すという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」