サムスンは現地時間9月15日、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量のネットゼロ(実質ゼロ)を達成する包括的な環境戦略を発表した。
スマートフォンやテレビなどの機器を製造するサムスンの家電部門、デバイスエクスペリエンス(DX)部門は、2030年までにこの目標を達成することを目指す。最終的には、コンピューター向けチップを製造する半導体部門であるデバイスソリューション(DS)部門を含め、世界各国の事業部門すべてで、2050年までにCO2排出量のネットゼロ達成を目指すとしている。
直接的および間接的なソースからの炭素排出ネットゼロを達成することにより、CO2換算の排出量が、2021年の排出量に相当する1700万トン削減されるという。
サムスンは、2030年までに、再生可能エネルギーの利用拡大にかかるコストを除き、環境計画に7兆ウォン(約7170億円)の資金を割り当てると発表した。これらの取り組みには、プロセスガスの排出量削減や節水、電気電子機器廃棄物の回収、汚染物質の削減が含まれるという。
具体的には、2030年までに半導体製造ラインまたは製造工場に処理施設を設置して、プロセスガスを大幅に削減する。サムスンによると、製造工場における取水量は2030年になっても2021年の水準を維持するという。チップ部門は今後、2040年以降に環境への影響がなくなるように、製造中に大気汚染物質や水質汚染物質を除去する新技術を適用し、排出前に処理する。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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