カリフォルニア州は米国時間9月14日、反トラスト法に違反したとしてAmazonを提訴した。Amazonが公正な競争を阻害する契約を販売業者に強要することで、価格を吊り上げたとしている。
Amazonの販売業者は、eBayやTargetなど他のサイトでより安い価格で商品を提供した場合に重いペナルティーを課す契約を結ぶことを「強要」されていたと、カリフォルニア州のRob Bonta司法長官は声明で述べた。同氏は、これが州の不公正競争法とカートライト法に違反していると主張した。
「長年にわたってカリフォルニア州の消費者は、Amazonの反競争的な契約慣行のせいで、オンライン商品により高い代金を支払ってきた」と同氏は述べ、「他のEコマースプラットフォームは価格で競争できないため、消費者はすべての買い物をAmazonで行うことになる。これがAmazonによる市場支配を持続させ、同社はますます受け入れがたい要求を販売業者に課し、カリフォルニア州全域の消費者により高い代金を課すことができた」とした。
「市場の力が制約から解放されれば」価格は下がるはずだと同氏は主張している。
Amazonの広報担当者は米CNETに対し、Bonta氏は「全く逆の理解をしている」と述べた。
「Amazonは幅広い品ぞろえを低価格で提供していることに誇りを持っており、他のストアと同様、競争力ある価格が付けられていない商品を目立たせない権利がある」と、この担当者は述べ、今回の提訴について「より高い価格を消費者に対して目立たせるようAmazonに強要し、反トラスト法の主目的とは逆の結果になる」とした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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