SpaceXの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏が、「iPhone 14」の「衛星経由の緊急SOS」機能に衛星接続を提供することについて、Appleと話し合ったと述べている。
iPhone 14は、先ごろAppleの「Far Out.」イベントで発表された衛星経由の緊急SOS機能により、地上の携帯電話ネットワークとWi-Fiに加えて、衛星にも接続できる初のモデルとなった。
iPhone 14の衛星機能機能は緊急時に限られ、通話はできず、テキストメッセージにのみ対応し、メッセージの送信には約15秒かかる。「iOS 16」に組み込まれた緊急SOS機能は、iPhoneを衛星に接続するために端末をどの方向に向ければよいかをユーザーに示し、円滑な緊急連絡を手助けする。また、衛星を介して自分の位置を「探す」機能で共有することもできる。
Appleは、この帯域幅が極めて狭いiPhone 14の緊急SOSサービスの実施にあたり、衛星通信会社のGlobalstarを指名した。
しかしこのほど、Musk氏はTwitter上で、AppleがStarlinkと提携して同機能の衛星接続を提供する可能性について問われ、反応を示した。
「Starlinkとの接続についてAppleと建設的な会話を交わした。iPhoneチームは言うまでもなく非常に賢明だ」とMusk氏はツイートしている。
なお、AppleがiPhone 14の衛星接続サービスを発表した後、Globalstarは、米証券取引委員会(SEC)への提出書類を公開し、その中で、Appleが「新しい衛星に関してGlobalstarが行う承認された設備投資の95%」を負担することに同意したと述べている。
これは、低遅延の高速インターネットの提供を目指すStarlinkの衛星ブロードバンドとは、全く異なるサービスだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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