ゲノム編集技術をはじめとした品種改良技術×スマート養殖技術を活用したスタートアップのリージョナルフィッシュは9月5日、シリーズBラウンドにおける第三者割当増資で総額20.4億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、累計資金調達額は約26.4億円となる。
同社によると、引受先となったのは既存株主のBeyond Next Ventures、荏原製作所、三菱UFJキャピタル、京信ソーシャルキャピタル、中信ベンチャーキャピタル。新規株主のNTTファイナンス、奥村組、岩谷産業、ウシオ電機、FOOD & LIFE COMPANIES、SBプレイヤーズ、丸井グループ、CBC、KANSOテクノス、MOL PLUS、SMBCベンチャーキャピタル、京大創業者応援ファンド。
同社は現在、世界初のゲノム編集動物食品である可食部増量マダイ「22世紀鯛」と、第二弾となる高成長トラフグ「22世紀ふぐ」をECサイト「Regional Fish Online」などで販売している。加えて、他の水産物においても上市に向けた品種改良の推進・生産準備を推進しており、新たな養殖プラントの設置による量産体制の整備に着手しているという。
今回調達した資金については、国内最大級の養殖プラント新設による水産物の量産体制整備に活用するという。また、海外進出や品種改良、スマート養殖の研究開発に充て、水産物の生産体制強化とさらなる研究開発の加速を目指すとしている。
同社は、京都大学大学院農学研究科の木下政人准教授、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らの技術シーズをコアとして設立したスタートアップ。
オープンイノベーションを通じ、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた次世代水産養殖システム作りに力を入れている。
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