Meta、ハプティクス技術の開発企業を買収--VRの取り組みを推進へ

Queenie Wong (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年09月05日 09時47分

 「Facebook」運営元のMetaは、ベルリンを拠点とする新興企業を買収した。自社の仮想現実(VR)関連の取り組みを推進する狙いがある。

Mark Zuckerberg氏
提供:James Martin/CNET

 Metaは米国時間9月2日、VR用の「次世代」ハプティクス(触覚)技術を開発するLofeltという企業を買収したことを認めた。ハプティクス技術は、コントローラーなどのデバイスで振動などの力を利用した仮想空間の触覚の生成に役立つ。

 この買収からは、Metaが引き続きメタバースへの取り組みを強化している様子がうかがえる。メタバースは、人々が働き、遊び、交流できる仮想空間だ。そのような仮想空間に入るための手段の1つが、Metaが開発した「Quest 2」のようなVRヘッドセットを装着することである。

 しかし、米規制当局は、Metaによる買収を以前にも増して厳しく精査している。米連邦通信委員会(FTC)は7月、MetaによるWithin Unlimited買収を阻止することを検討していると述べた。Within Unlimitedは、VRフィットネスアプリ「Supernatural」の開発元だ。FTCは、この買収は違法で、Metaは競合企業と競争するよりも競合企業を買収しようとしていると主張している。Metaは、この買収が反競争的な結果につながるという考え方を否定し、FTCは、VR分野のイノベーションを望む企業に「冷や水を浴びせて」いると述べた。Metaは、社名がFacebookだった2014年に、VRヘッドセットメーカーのOculusを、20億ドル(約2800億円)以上で買収している。

 この買収をいち早く報じたThe Wall Street Journal(WSJ)によると、Lofeltは約25名の従業員を擁し、Metaと買収契約を交わす前に、約1000万ユーロ(14億円)の資金を調達しているという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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