自撮りから3Dアバターを作れる「Ready Player Me」、76億円を開発企業のWolf3Dが調達

 各種メタバースや仮想現実(VR)サービスで使うための3Dアバター製作ツールなどを開発しているWolf3Dは、シリーズB投資ラウンドで5600万ドル(約76億5240万円)の資金調達を実施した。

どのメタバースでも使える3Dアバターを作る(出典:Wolf3D)
どのメタバースでも使える3Dアバターを作る(出典:Wolf3D)

 Wolf3Dは2014年創業。当初は、空港や博物館、会議場などへ提供する業務用の大型3Dスキャン装置を開発してきた。その後、2020年5月に1枚の自撮り写真から3Dアバターを生成できる技術「Ready Player Me」を開発した。

業務用の大型3Dスキャン装置(出典:Wolf3D)
業務用の大型3Dスキャン装置(出典:Wolf3D)

 Wolf3Dはメタバースを、単一企業の運営する独立したサービスなどでなく、数え切れないほどある仮想世界がつながりあい、ゲームや交流できるもの、とみている。そして、こうしたオープンなメタバースが実現した環境では、複数の世界を同じアバターが行き来すると考える。そこで、アバターを複数の仮想空間で相互利用する技術の開発を目指している。

 新たに獲得した資金を使って、Wolf3Dは開発チームを増強し、Ready Player Meの機能強化、アバター製作ツールの開発に取り組む。さらに、アバターの体形や顔の形、服などの種類を増やす。

Ready Player Meでアバターを製作(出典:Wolf3D/YouTube)


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