OtonomoがシリーズB投資ラウンドで2500万ドルの資金を調達したという。TechCrunchが報じた。このラウンドを主導したのは、自動車部品のサプライヤーで独自の自動運転システムの開発にも取り組んでいるDelphiだ。これにより、Otonomoの総調達額は約4000万ドルに達した。出資企業には、Daimlerなど、自動車業界のほかの企業も含まれる。
企業は開発中に大量のデータを生成する。そして、そのデータは、自社の研究を発展させたいと考えている企業の間で安全に共有することが可能だ。この関係性の中で、Otonomoは仲介者の役割を果たし、データ交換を促進する。
物理的な接続は一切不要で、全てがバーチャルマーケットプレイス経由で完了する。Otonomoのプラットフォームが、つながりのある当事者間でのさまざまなやりとりを実現する。自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、保険会社やスマートシティ、独立系開発者も巻き込むのが理想だ。
データは約100%のマージンで売れていると、Otonomoの最高経営責任者(CEO)であるBen Volkow氏はTechCrunchに語っている。
最大の障壁はセキュリティとみられる。国家や地域、個々の企業のセキュリティおよびプライバシー要件を扱うのは、困難な作業だ。しかし、Otonomoは多くのサプライヤーや有力な出資企業の支持を得ているため、コネクテッドカー開発を促進して利益を得ることに成功しそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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