米連邦取引委員会(FTC)は、「Facebook」を運営するMetaによるWithin Unlimitedの買収阻止を目的とした反トラスト訴訟の被告から、Metaの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏を除外した。Within Unlimitedは、仮想現実(VR)を手掛ける新興企業で、「Supernatural」というVRフィットネスアプリの開発元だ。
FTCは連邦裁判所に提出した書類の中で、Zuckerberg氏がWithin Unlimitedを個人的に買収しないことに同意したことを受けて、同氏を被告から除外することに合意したと述べている。
FTCは7月、MetaによるWithin Unlimited買収を阻止することを目的に、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に訴状を提出した。FTCは、2021年10月に発表されたこの買収が、VR市場における違法に独占的な地位をMetaに与えることになると主張した。
Supernaturalアプリとサブスクリプションサービスは、「Apple Watch」と連携してワークアウト中の心拍数を測定するという、「Apple Fitness+」によく似た機能を提供している。Supernaturalは、インストラクターのビデオアバターが、モーショントラッキング付きの(ボクシングが最近追加された)ワークアウトルーチンに組み合わされている。Metaのヒット作であるフィットネスVR音楽ゲーム「Beat Saber」の強化版のようにも感じることがある。MetaはBeat Saberの開発元を2019年に買収している。
FTCは、Lina Khan委員長の下で、ビッグテックに対する反トラストを推進しており、今回の訴訟はその一環だ。この訴訟からZuckerberg氏を除外することを求めたMetaは以前、FTCの訴訟は「証拠ではなく、イデオロギーと臆測に基づいている」と主張していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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