米イリノイ州シカゴ近郊にあるAmazonの倉庫で、黒人従業員に対する人種差別や殺害の脅迫が見過ごされているとして、現従業員と元従業員が州当局に苦情を申し立てたと報じられている。
米公共放送ネットワークPBSの系列局でシカゴに拠点を置くテレビ局WTTWによると、イリノイ州ジョリエットにあるAmazonの倉庫の現従業員と元従業員26人が米雇用機会均等委員会(EEOC)とイリノイ州人権省(IDHR)に提出した申し立てには、女子トイレに落書きされた人種差別や脅迫の写真が添付されているという。
殺害予告もあった中で、黒人従業員らが倉庫の警備を強化するよう求めても拒否され、その日に仕事を辞め、給与の受け取りを断念する以外に選択肢はないと言われたという。
また、従業員らは会社に対し、黒人差別の象徴とされる南部連合旗がプリントされた服を着ている従業員について苦情を訴えたが無視され、米国の奴隷解放記念日である6月19日「ジューンティーンス(Juneteenth)」を祝うためにシフトを入れ替えてほしいと願い出たが、却下されたと主張しているという。
Amazonの広報担当者Richard Rocha氏は米CNETに対し、次のように回答している。「あらゆる差別から従業員を保護し、従業員が安全だと感じられる職場環境を提供できるよう尽力している。ヘイトや人種差別は社会に存在してはならず、当社でも一切許容されるものではない」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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